読み聞かせ絵本 第3位「14ひきの さむいふゆ」
独断と偏見でお送りしてきました
超主観 絵本ランキングもいよいよ第3位となりました!
いや、そもそも何をもって1位2位3位としているのか…
なにか細かい数字があるわけではないんです…
じゃあ基準は何?
んーーーー・・・・・・・・・・・
あえて言うなら
「本読み時間 × 絵 × 物語」
かな?
なんだかんだ言ってもお父さんって仕事から帰ったら疲れてるんですよね。いや!もちろんお母さんの疲労も理解してますっ!!はいっ!!
だからたまに子供が寝る前に帰れたときくらい、絵本を読んであげたい気持ちはあるんですよ?でもどうせ読むなら「読みやすくて」「絵がきれいで」「一瞬でも他の事を忘れられる」ような、そんな素敵な絵本を読みたいなーって思って。
パパ的絵本第3位 14ひきの さむいふゆ
疲れたパパの最強の味方絵本が今回紹介する
「14ひきのさむいふゆ」
作者紹介
作者:いわむらかずお
日本を代表する絵本作家。とはいえやはり有名なのは、この「14ひきシリーズ」。14ひきシリーズは海を越えてドイツや台湾など、世界各地で大人気!
このシリーズを読んだことがある人はわかると思うけど、物語の中にでてくる「物」や「生活風景」が、どこか懐かしいなーって思って感じさせる。
いわむらさんは幼少の頃に田舎への疎開を経験されていたり東北地方へ移住されていたりと、いわゆる「日本の原風景」の中で生活してきた経験があったことが影響しているようだ。
そんな経験と、独特の優しい絵のタッチが合わさってこんな素晴らしい絵本が誕生したのだろう。
簡単ストーリー
ある雪の降り積もる日
大きな木の穴の中で生活している14匹の野ネズミ家族たち
いつも仲良しな14匹家族
今日は外は大雪
家の中で何してあそぶ?
パンを作ったり
そりを作ったり
雪がやむまでみんなで「とんがり帽子ゲーム」
雪がやんだらみんなで「そり遊び」
いつでも穏やかでにこにこなおじいさん
お料理が得意であったかいおばあちゃん
ときどき失敗もするけれど
いつも仲良しお父さんお母さん
いっしょにいたずら楽しそうお兄ちゃんお姉ちゃん
・・・・・・・・・・・
こんな家族いたらなー。。。
なんだろう。この気持ち。
この絵本を読むたびにこみ上げてくる、さみしさ、羨ましさ、こんな家族いないよーという諦め、そして最後に押し寄せてくる温かさ、優しさ。
本当に不思議な気持ちにしてくれる絵本。
こんな絵本をこどもの頃に読んでると、きっと心優しい大人になるのかな?俺、なってるのかな?ぴりぴりして、子供を怒ってしまうこともあるけれど、明日は少し優しくしよう。なーんて考えちゃうかも!?
とんがりぼうしゲーム
じつはこのゲーム本当に作れるみたい!!
説明書も昔はあったみたい!だけど、あたしは持っておりません。。。なので箇条書きでお教えします!サイコロの図は絵本を見ながらみんなで作ろう!大雨、大雪なんかで外に出れない日にはぜひ試してみてください☆
~ ルール ~
⚀:順番にサイコロ降って出た数だけ進む
⚁:ちょうど出た数のところに帽子があれば取る
⚂:取った帽子を自分の陣地までもって帰れば君のもの
⚃:あんぜんちたいの帽子は取れない
⚄:全部とられたら負け
⚅:みんなで仲良くあそぶこと
14ひきの家にある温かさの秘密…
この「14ひきのさむいふゆ」を読んでいただくとお分かりいただけると思うが、とにかくあたたかいのだ。絵があたたかい、色があたたかい、物語があたたかい、言葉があたたかい。
こんなあたたかい家にしたいなーなんて、家を買った最初の頃はめちゃめちゃ思ってたなー…苦笑
気づけば子供が産まれ、子育てに追われ(サポート程度ですが…)
でも、そんなときにこの絵本を読むと少し心が洗われる気になるんだよなー
そんな心温まる1ページをご紹介
ほっ
とするよね。
あたたかい絵。
こんな家にしたいなーってことで、我が家でもそろそろストーブの購入を検討している!子供が3歳こえたら買うって決めてた。もちろん柵付きで 笑
できればおんなじようなストーブが欲しいなー
あった 笑
「だるまストーブ」っていう名前なんだって。まさにこの絵本に出てくるやつやん!!
でも、薪ストーブだから「薪」が要るし、薪を燃やして出た煙を逃がすための「煙突」も要るんだって。そりゃそっか。まーとてもじゃないけど我が家で煙突なんて無理だし、薪って今の時代どこから調達してくるのさー!!
ということで我が家は身の丈にあったやつ☆
灯油ストーブになりましたー!ぱちぱちぱち!!
灯油ストーブと馬鹿にすな!ストーブを付けたときのあの匂い。そしてそのうえで湯気をふくやかん。これだけでも我が家は立派に「あたたかさプラス」な家に変身するのだ。
小さい子供がいるので柵も忘れずに!
ストーブっていいよねー…なんか癒されるよねー…
「14ひきのさむいふゆ」 まとめ
内容 :いろんな意味でのあたたかさ
本編 :32ページ
読書時間:2分20秒
年齢 :3歳~
この「14ひきシリーズ」は全部で12巻。その全部を読んできた私が一番お勧めするのが、今回紹介した「14ひきのさむいふゆ」だ。もちろん季節性が強いから、オールシーズン読めるものではないかもしれない。が、何度も言ってきたようにこの巻は、いわむらさんの温かみのある絵と、色使い、そしてふんわりおいしそうな料理。これらの全てが最高レベルで…
最高レベルで共鳴している!
そんな1冊になっていると思う。
個人差はあると思うけど。強くお勧めできる1冊だ。
そしてもう一つのおすすめポイントは文字数の少なさ!笑
なんだそんなこと!と馬鹿にしちゃいかん。
文字数が少ない → 読む負担が少ない → しっかりと感情込めて読める → 子供の記憶に残る → 絵本を読んでくれたお父さん!
と、こうなるわけや!…吉本か!!
ということで、絵や物語の調和と絵本読みの負担の少なさが見事にマッチした、働くお父さんには取っつき易い1冊と言える。ぜひレパートリーに取り入れてみてほしい。